かっぱ海老戦'sブログ

関西在住/社会人2年目/関関同立出身のインフラエンジニア

私立大学受験の思わぬトラブル。。。【高校生編】

 

それは年の開けて暫くたった、如月のこと、、、

 

その日は待ちに待った大学受験の合格発表の日だった。

 

公募推薦入試で辛酸を舐めてからというもの、なけなしの受験料を親に頼んで臨んだ一般入試なのだから、それまでに自分にかかっていたストレスは言うまでもないが、受験日が終わってからはそれまでの疲労感が嘘かのように、重圧の解けた喜びに酔いしれていた。

 

公募推薦入試は惨敗だったが、産近甲龍クラスのこの大学ならば、一般入試までには関関同立クラスを受験する組が抜けていくため、一縷の望みを抱きながら、生死を分かつその日まで、抜け殻のように過ごしていた。

 

2月ともなると、大概の高校は登校する必要がなくなるが、何をするにも優先順位は「第一志望合格」のワードが常に脳裏にちらつくのだから、思春期の多感な時期にかかる心労は並大抵のものではない。

 

また、私の家庭の経済状況的にも、大学の後期受験は許されない。

両親は両方とも高卒と中卒で、私の大学受験にかかる費用がどれほど家計に重くのしかかったのかは理解できる。

中でも、母が私にかける教育への情熱は並大抵のものではなかった。

幼少の頃より、酷いときには虐待に近いカリキュラムを受けたこともあり、いつしか私の中で、学歴などの実績は自分を庇護してくれる「鎧」のようなものだと感じていた。